Project/Area Number |
04J05024
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物生理・分子
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Research Fellow |
蘆田 佳子 (向川 佳子) 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | フィトクロム / 相互作用因子 / 開花遅延 |
Research Abstract |
昨年、フィトクロムと相互作用候補因子のin vitro binding assayを行うために、大腸菌におけるホロフィトクロム発現系の構築を行った。そこで、本年度はこの発現系の評価を行った。大腸菌で発色団生合成酵素とアポフィトクロムを共発現させても、フィトクロムの可溶化度を高める効果はなかった。しかし、SAR値の測定により、可溶性画分から得られるフィトクロムのほぼ全てがホロフィトクロムであることを明らかにした。N末側のみであるが、大腸菌内で植物の発色団を有するホロフィトクロムが初めて合成できたので、成果を論文で報告した。さらに、全長phyBの合成にも成功し、発色団の違いに起因する暗反転速度の違いを分子レベルで明らかにした。 相互作用候補因子に関しては、欠損植物体の表現型解析を行った。相同性の高い2つの因子が両方欠損するときにのみ、長日条件下で遅咲きを示し、短日条件下では野生型と差異がなかった。また、胚軸伸長抑制や緑化抑制等、芽生えでの応答には異常がなかった。このことから、候補因子は光周期依存的な開花の制御に関与していることが明らかになった。さらに、開花調節に重要な役割を果たすCONSTANSやFlowering locus Tの発現量を調べたところ、候補因子の二重欠損変異体では、FTの光周期依存的な発現量の上昇が起らず、開花遅延を引き起こすことが明らかになった。一方、FTの上流に位置するCOの発現量は正常であり、候補因子とCOがタンパク質レベルで関わっている可能性が考えられた。また、候補因子の局在解析も行っており、preliminaryな結果であるが、光質依存的に細胞内局在が変わることが示唆された。まだ、全容は明らかになっていないが、本研究で単離した因子が何らかの形でフィトクロムと関わっており、光周期依存的な花成経路で機能していることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)