新たな持続的開発指標にもとづく国際環境協力政策評価に関する研究
Project/Area Number |
04J05175
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental impact assessment/Environmental policy
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies (2005) Hiroshima University (2004) |
Research Fellow |
甲斐田 直子 独立行政法人国立環境研究所, 循環型社会形成推進・廃棄物研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 持続的開発 / 指標 / DPSIR / 社会的環境管理能力 / 環境政策 / 社会構造 / 大気汚染 / 廃棄物 |
Research Abstract |
本研究は、持続的開発指標の主要な枠組みの1つであるDPSIRを中心に先行研究を分析・議論し、国際環境協力政策の評価にむけた改良指標体系を提示した。 1.DPSIRの概念・運用 DPSIR(Driving forces, Pressure, State, Impact, Responses)は、OECDおよびヨーロッパ環境庁(EEA)によって推進されてきた、環境問題の過程を整理する枠組みであり、現在、実務・研究において広く用いられている。しかし、その運用アプローチは非常に幅広く雑多である。本研究は、約30の既存研究に対する詳細なメタ分析より、(1)EEA型のDPSIRが主流、(2)国レベルのみならずEUなど地域レベルでも多く用いられている、(3)地球温暖化や地下環境問題など因果関係の多様な環境問題に多く適用される傾向がある、などの特徴を明らかにした。 2.異なる特性をもつ環境問題へのアプローチ 本研究は環境問題の特性と因果関係の複雑性にしたがって、単一局面型(工業型大気汚染等)、多様局面型(地球温暖化、地下環境問題等)、超局面型(持続的開発)に分類し、各問題におけるDPSIRの特徴と分類間の関係性を検討した。既存研究のメタ分析より、単一局面型は因果関係がある程度明確で、多様局面型も複雑な因果関係を整理する上でDPSIRが適している一方で、超局面型である持続的開発に関する非常に複雑な環境問題、社会経済問題の因果関係を単一のDPSIRで十分表すのは困難であることが導き出された。 3.総合的DPSIRフレームワークの提示 以上の分析より、DPSIRを活用した新たな持続的開発指標体系として、総合的DPSIRフレームワーク(超局面型である持続的開発のDPSIRに対して、その下部問題である多様局面型問題のDPSIR、さらに下部である単一局面型問題のDPSIRを入れ子構造状に配置)を提示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)