Project/Area Number |
04J05455
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Doshisha University |
Research Fellow |
柳井 修一 同志社大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 長期食餌制限 / 加齢 / 空間認知 / 記憶・学習 / neurogenesis / ラット / 記憶 / 学習 / 認知能力改善 |
Research Abstract |
長期にわたる食餌制限がラットの身体機能に与える効果については多くの研究によって示されているが、認知機能に与える効果については先行研究間で一貫した結果が得られていない。本研究では、長期食餌制限が認知機能に与える効果の不一致の原因を食餌制限強度の違いと仮定し、モリス型水迷路課題の訓練に与える食餌制限の効果を年齢縦断的に検討した。被験体は自由摂食群とその体重の40%、60%、80%に体重を維持する3食餌制限群の合計4群であった。その結果、9、12、19ヶ月の各月齢で行われた訓練において、食餌制限強度と課題遂行成績の間には逆U字型の関数関係が認められた。このことから、食餌制限はその強度によって空間認知能力に与える効果が異なることが示唆された。この結果は「行動科学」で印刷中である。 また、3から6ヶ月齢の成年ラットを対照として食餌制限が認知機能に与える効果を検討した研究は少ない。そこで、2.5ヶ月齢以降の体重を280gに維持した食餌制限群(訓練終了時に自由摂食群の体重の約50%)と自由摂食群に対し、3ヶ月齢から参照記憶課題(モリス型水迷路課題)と作業記憶課題(遅延場所合わせ課題)の訓練を行った。その結果、モリス型水迷路課題と遅延場所合わせ課題の30秒訓練では両群の成績に差は見られなかったが、遅延場所合わせ課題の30分訓練では食餌制限群の成績が劣っていた。このことから、記憶負荷の高い作業記憶課題の場合に限り食餌制限の効果が見られることが示唆された。この結果は、「動物心理学研究」で印刷中である。さらに、これらの成年ラットの被験体のうち各群半数の被験体について訓練終了後にBrdUを投与し、食餌制限が神経細胞の新生(neurogenesis)に与える効果を検討した。その結果、食餌制限によって歯状回顆粒細胞層における新生細胞数が減少していることが示された。この結果は現在投稿準備中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)