なんてん望遠鏡の観測データを用いた巨大分子雲の統計的研究
Project/Area Number |
04J05701
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Nagoya University |
Research Fellow |
山本 宏昭 名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員PD
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | マゼラン銀河 / 電波天文学 / 電波望遠鏡 / ミリ波・サブミリ波観測 / 分子雲 / 星・星団形成 / NANTEN2望遠鏡 / 超伝導受信器 / 一酸化炭素(CO) / IDL / 銀河系 / fits |
Research Abstract |
今年度は、1.銀河系中心方向の巨大分子雲と星形成に関する研究、2.巨大分子雲の形成メカニズムを理解するための分子雲形成の研究、3.NANTEN2望遠鏡の立ち上げを行った。 1.銀河系中心方向の巨大分子雲と星形成に関する研究 銀河系内の巨大分子雲の探査を進めるうち、銀河系中心方向に分子雲フィラメントを新たに発見した。この分子雲フィラメントは2MASSでの暗黒星雲との相関が非常に良く、フィラメントの一部の分子雲では、その端が中間赤外線で光っており、銀河面からの強い放射により照らされていることを明らかにした。また、CO(J=1-0)の輝線強度が非常に高い分子雲では活発に大質量星を形成をしていることを明らかにした。これらの大質量星までの距離が8kpcと測られており、この分子雲フィラメントの距離が8kpcと銀河系中心に近い位置にある可能性を示唆した。 2.太陽系近傍の分子雲における分子雲形成の研究 巨大分子雲の形成メカニズムを追うために、太陽系近傍の分子雲を用いてそれらの形成過程の研究を行った。これらの分子雲は質量が最も小さいもので0.01太陽質量と非常に小さく分子雲の種であることを明らかにした。理論モデルとの比較から、これらは熱的不安定によって形成され、形成後10^6年程度経っていることを明らかにした。この結果はAstrophysical Journalに12月にacceptされ、来年度の5月号に掲載される予定である。 3.NANTEN2望遠鏡の立ち上げ 巨大分子雲をさらにCOの高励起線での観測を可能にするため、昨年度チリ・アタカマ高地に移設されたNANTEN2望遠鏡の立ち上げを行った。私は9月と1月にチリ共和国に滞在し、9月の滞在では、115GHz帯受信機の冷凍試験、光学系の調整を行った。この滞在中にFirst lightの受信に成功した。また、1月の滞在では、800GHz帯の観測を可能にするため、主鏡面の調整を行い、鏡面精度が26μmであることを確認した。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)