ナノカーボン物質の創製・物性評価と電子デバイスへの応用
Project/Area Number |
04J05767
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Nanostructural science
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Research Institution | The University of Tokyo (2005) Nagoya University (2004) |
Research Fellow |
嶋田 行志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | カーボンナノチューブ / ラマン分光法 / 蛍光分光法 / 近赤外可視紫外吸収分光法 / フォトルミネッセンス / トランジスタ / 金属内包フラーレン |
Research Abstract |
1年間の研究の成果として、(A)カーボンナノチューブの発光は分散/バンドル(集合の程度)、化学的状態(酸化など)に大きく依存すること、(B)速度論的に分散が安定した場合と熱化学的に分散が安定している場合とでカーボンナノチューブの発光スペクトルが異なることが明らかとなった。(A)については、とくに化学的状態、例えばナノカーボン物質の損傷具合の違いが光物性にどういう影響を与えるかを示しており、光物性/光学的特性から電子状態を見積もることで、電子デバイスとして優れているか劣っているかを見極めることが可能になった。また、水中/液中におけるナノカーボン電子デバイスのパフォーマンスについても一定の知見を与えている(B)についてはカーボンナノチューブの水中/液中における振る舞いに関する知見であり、電子デバイスとりわけ液体物質のセンサーデバイスへの応用の礎となるだけでなく、ナノカーボン物質を薬剤輸送体(ドラッグデリバリー)に応用する場合においても極めて重要な知見である。生体由来物質、たとえば糖類、タンパク質、脂質、DNA等は、めいめい特有の三次元構造や官能基を有することで知られており、これまで報告されている誘電率の違いだけでなく、(形状の違いについても識別可能であることを示唆している。これらの成果は現在、当該分野の認知度の高い(インパクトファクターの高い)外国雑誌に投稿中/投稿準備中である。残念ながら、本年度末に筆頭著者として成果発表することはできなかった。これはいくつかのジャーナルにおいて、近年レフェリー過程の遅延が言われており、その影響があることも否めない。(9にて後述)。しかし、すでに国際会議において部分的に成果を発表しており、本報告書作成時点において何報かが投稿準備中である事を付け加えておく。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)