Project/Area Number |
04J05829
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Zootechnical science/Grassland science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
近藤 誠 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 特別研究員DC2
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 食品廃棄物 / 茶殻 / サイレージ / 飼料化 / 肉牛 / 乳牛 |
Research Abstract |
食品廃棄物の飼料利用に関する環境評価を行なうためには、まずその新規飼料が既存の飼料とどの程度代替が可能であり、さらに畜産物生産に及ぼす影響を把握する必要がある。本研究で対象とした緑茶殻はCP含量が約30%DMと高く、反芻家畜にとってタンパク質飼料としての価値が見込まれる。緑茶殻の家畜生産性を検討するために、育成牛の飼養体系のもとでタンパク質飼料として用いられている輸入のルーサンヘイキューブと緑茶殻サイレージをCP等量で置き換えて、育成牛の体重増加量を調査した。その結果育成牛の給与飼料に含まれるCP量の13%を緑茶殻サイレージから供給されるように給与した場合、育成牛の体重増加量は対照に用いたルーサンヘイキューブと同程度であり、ルーメン内容液性状にも影響を及ぼさなかった。従って緑茶殻サイレージはルーサンヘイキューブと同等の栄養価があり、育成牛の体重増加に必要なタンパク質飼料としての利用価値を有することがわかった。また、タンパク質要求量の高い泌乳牛用飼料として緑茶殻を位置付け、広く用いられている輸入の大豆粕とルーサン乾草の一部代替飼料としての緑茶殻サイレージの有用性を検討した。緑茶殻サイレージを乳牛のTMR原料として乾物当たり5%、CP当たり10%の範囲内で給与した結果、飼料中のタンニン含量は増加したが、乳牛による採食量やルーメン内容液性状、ルーメン内微生物体タンパク質合成量に影響はなく、乳生産量、乳質も既存のTMRと同程度であった。以上より泌乳牛に給与しているルーサン乾草と大豆粕のそれぞれ25%DMの割合での代替が可能であることが明らかとなった。
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