Project/Area Number |
04J05964
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied entomology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石川 裕規 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 特別研究員PD
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 核多角体病ウイルス / マイマイガ / 全タンパク質合成停止 / 翻訳開始因子 / HRF-1 / eIF2 / 酵母2-ハイブリッド法 / RNAi / 宿主域決定機構 / 抗ウイルス応答 / eIF3a / Ld652Y細胞 |
Research Abstract |
マイマイガ由来のLd652Y細胞で増殖可能なLdMNPVのゲノムに特異的にコードされるHRF-1は、Ld652Y細胞で増殖不可能なAutographa californica MNPV (AcMNPV)の増殖を促進する因子として同定された。我々はこれまでに、HRF-1は、AcMNPVだけではなくNPV一般のLd652Y細胞における増殖に必須な因子であること、ならびにNPV感染により誘導される抗ウイルス応答である全タンパク質合成停止を排除することを示した。本研究では、HRF-1による全タンパク質合成停止排除の分子機構の理解を目的とし、HRF-1と相互作用する因子の探索を行なった。 HRF-1の全長をbaitとした酵母two-hybrid法により、Ld652Y細胞のcDNAライブラリーから、HRF-1と結合する細胞因子を探索した。その結果、翻訳開始因子eIF3のサブユニット10(Ld-eIF3a)の部分cDNAを得た。RACE法によりLd-eIF3aの全長cDNAの塩基配列を決定したところ、Ld-eIF3aは1199アミノ酸からなり、他の生物種のeIF3aと高い相同性を示した。同定した全長Ld-eIF3aをHRF-1と共にLd652Y細胞で強制発現させ、免疫沈降を行った結果、Ld652Y細胞でHRF-1とLd-eIF3aとの結合が示された。そこで、Ld-eIF3aの翻訳開始での役割を知るため、RNAi法により、Ld-eIF3a発現を抑制したLd652Y細胞での翻訳活性を調べた。その結果、Ld-eIF3a発現を抑制したLd652Y細胞では、レポーター遺伝子EGFPの翻訳が著しく阻害された。以上の結果は、Ld-eIF3aがLd652Y細胞での翻訳に必須な役割を果たすことを示し、HRF-1がLd-eIF3aと相互作用することで翻訳開始のイベントに関わることを示唆する。
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