Project/Area Number |
04J06049
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | Senshu University |
Research Fellow |
田中 幸江 専修大学, 文学研究科, 特別研究員PD
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 今出川 / 菊亭 / 文庫 / 目録 / 蔵書 |
Research Abstract |
本年度も前年度に引き続き、専修大学に蔵される江戸中期頃成立の二種の「菊亭文庫蔵書目録」(「蔵書目録(1)」「蔵書目録(2)」)に記載される典籍を対象として調査を行った。その結果、「蔵書目録(1)」記載の911点の典籍のうち、約半数の400点余りについては、京都大学附属図書館・専修大学図書館の「菊亭文庫」をはじめ、東京国立博物館ほかに現存することが確認できた(同定できたものに限る)。なお、「蔵書目録(1)」に記載がなく、「蔵書目録(2)」のみに記載される書物(「蔵書目録(1)」作成以降に菊亭家の蔵書となったもの)についても、約50点の伝存が確認できた。 また、「菊亭文庫蔵書目録」のうちの一つ(「蔵書目録(1)」)は、時の菊亭家当主今出川実種(1754〜1801)が作成したものであるが、これまでの調査で、専修大学蔵「菊亭文庫」には、実種の手になる典籍が多く含まれていることが明らかとなった。実種は、『大嘗会部類記』など、数多くの部類記や記録類の抜書を著しているが、そこに引かれる古記録類はまさに菊亭家の蔵書を活用したものと考えられる。菊亭家の人物による実際の「菊亭文庫」活用の様を具体的にうかがい知ることができるものである。実種が蔵書目録を作成した理由の一つとして、部類記などの作成の際の蔵書探索の便をはかるためであったことが想像される。 さらに本年度は、前年度までに翻刻紹介した専修大学に蔵される江戸中期頃成立の二種の「菊亭文庫蔵書目録」に記載される書目の索引を『専修国文』に誌上発表し、利用者の便を図った。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)