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アレルギー初期反応におけるRaftの機能解析

Research Project

Project/Area Number 04J06125
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field Physical pharmacy
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

加藤 直人  名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 特別研究員(DC2)

Project Period (FY) 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsアレルギー / Raft / flotillin-1 / Lyn
Research Abstract

近年ラフトとよばれるコレステロールに富む細胞膜のマイクロドメインが、マスト細胞活性化のシグナル伝達を効率よく行なう構造的な基盤として、重要な役割を果たすことが明らかになってきた。かしながら、ラフトによるシグナル伝達の制御がどのような分子機構によって行なわれているかの詳細は明らかではない。そこで、ラフトに特異的に局在するタンパク質flotillin-1に焦点をあて、マスト細胞の活性化機構、特にIgE受容体シグナル伝達におけるflotillin-1の役割と機能を検討することを目的とした。
まずflotillin-1の役割を検討するために、flotillin-1の発現を低減させた細胞を株樹立し、抗原刺激を行った結果、flotillin-1の発現量に依存した細胞内カルシウム濃度の低下、MAP kinaseリン酸化の低下およびIgE受容体のリン酸化の低下が観察された。このことから、flotillin-1はIgE受容体のリン酸化を調節することにより、マスト細胞の活性化を制御していることが示唆された。
そこで次に、flotillin-1を介したIgE受容体のリン酸化制御の機構を明らかにすることを試みた。flotillin-1と相互作用を分子を免疫沈降とmammalian two-hybrid systemで検討した結果、マスト細胞の活性化に必須分子であるLynがflotillin-1と相互作用することを明らかにした。さらにin vitro kinase assayを行い、flotiliin-1とLynの相互作用がLynのキナーゼ活性に与える影響を検討した結果、flotillin-1とLynが相互作用することでLynのチロシンリン酸化能が上昇することが明らかになった。
以上のことから、ラフト局在タンパク質であるflotillin-1はLynの酵素活性化を調節することで、IgE受容体シグナル伝達を制御することが明らかになった。

Report

(1 results)
  • 2004 Annual Research Report

URL: 

Published: 2004-04-01   Modified: 2024-03-26  

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