Project/Area Number |
04J06146
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Ibaraki University |
Research Fellow |
林 良信 茨城大学, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | シロアリ / カースト決定 / 単為生殖 |
Research Abstract |
ヤマトシロアリにおいて幼形生殖虫の単為生殖で生じた個体はワーカーにはならずニンフに分化し、また各個体のカーストが内的要因が影響し決定することを昨年度の研究で明らかにした。本年度では、ヤマトシロアリにおいて各個体のカーストの決定に内的要因のみでなくフェロモンなどの外的要因も影響するか明らかにすることを目的とし、以下の飼育実験を行った。 まず幼形生殖虫に単為生殖をさせ、その卵を(1)ワーカーのみ、(2)ワーカーとメスワーカー型幼形生殖虫、(3)ワーカーとオスワーカー型幼形生殖虫、(4)ワーカーとメスニンフ型幼形生殖虫、(5)ワーカーとオスニンフ型幼形生殖虫、(6)ワーカーと雌雄のニンフ型幼形生殖虫を含む人工コロニーに移動し養育させた。そして、それぞれの人工コロニー内で、その卵から孵化した個体がニンフとワーカーのどちらのカーストに分化したか調べた。その結果、ワーカーのみの人工コロニーで養育された個体はほとんどがニンフに分化したが、生殖虫を含む人工コロニーではワーカーに分化する仔虫が多く見られた。以上の本年度の研究結果と昨年度の研究結果から、ヤマトシロアリのカースト決定はまず遺伝子等の内的要因に影響されるが、内的要因のみでなく、ふ化後にさらされる外的要因も影響し個体のカーストが最終的に決定されることがわかった。 これらの研究結果を踏まえ、カースト間の遺伝子発現解析等を行うことにより、ヤマトシロアリにおいてカースト決定の分子レベルの機構を明らかにすることができる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)