染色体ドメインレベルのゲノムインプリンティング制御機構
Project/Area Number |
04J06164
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Genetics/Genome dynamics
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Research Fellow |
中林 一彦 国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ゲノム刷り込み / 染色体 / 転写 / 遺伝疾患 / マウスモデル |
Research Abstract |
マウス7番染色体遠位部の約1Mbの領域には14個のインプリンティング遺伝子が見出されており、この領域には独立した二つのサブドメイン(p57kip2-Kvlqt1-Mash2ドメインおよびIns2-H19ドメイン)が存在することが明らかになってきた。本研究は、これらのサブドメインにおける候補機能領域の染色体ドメインレベルでの役割を解明することを目的としている。具体的には、(1)Ins2-H19ドメインの3‘側の候補境界領域(インスレーター配列)および(2)二つのサブドメイン間に存在する哺乳類特異的な210kbの反復配列領域、を解析対象にしている。今年度は、ほぼ当初の年次計画に従って研究を進めることができた。 (1)に関してはインスレーター配列を欠損したマウスを作製することを目標としている。今年度はターゲティングベクターの作製し、複数の相同組み替えES細胞クローンを単離することに成功した。現在、それらのクローンからキメラマウスを作製する準備を進めている。 (2)関しては、210kbの反復配列領域を欠失したマウスモデルを作製するためにCre-loxP系を用いた染色体改変技術を利用することにし、そのための二つのベクターの作製に取りかかった。また、染色体改変技術の既に確立している北里大学・花岡教授との共同研究の体制を整えた。間もなくベクターが完了するという状況で、平成17年度の早朝に相同組み替えES細胞クローン作製を開始する予定である。 上記のマウスモデルの作製に加え、(1)のインスレーター配列がインプリンティングドメイン内の他のどのようなシス因子とどのように相互作用するかを明らかにするための実験(クロマチンループ構造解析)の準備を開始した。また、(1)の配列にはCTCFというタンパク質が結合することが明らかになっているが、全ゲノム配列中のCTCF結合部位予測データベースを試作した(http://www.chr7.org/cgi-bin/devel/chengq/tbrowse?show=Conf&source=hg.ctcf&table=CTCF_cluster)。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)