Project/Area Number |
04J06219
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Ochanomizu University |
Research Fellow |
宇都宮 悟 (2005-2006) お茶の水女子大学, 理学部, 特別研究員(PD)
金子 悟 (2004) お茶の水女子大学, 理学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ニュートリノ / 大統一理論 / 離散対称性 / ビッグスボソン / ILC / ニュートリノ振動 / フレーバー対称性 / 宇宙のバリオン数 / CP対称性の破れ / レプトジェネシス / 超対称性 / 大統一模型 |
Research Abstract |
素粒子大統一模型の枠組みにおいてフェルミオン質量と世代間混合の起源を探ることは重要である。近年のニュートリノやBメソン系などの実験事実は、高エネルギーで実現されていると考えられている素粒子大統一模型の世代構造に対して重要な制限を与える。我々はフェルミオン質量のGeorgi-Jarlkog関係を指導原理とした素粒子大統一模型の枠組みに注目し、それらが低エネルギーのCP対称性の破れの大きさとボトムクォークとτレプトンの質量比の情報からどの程度制限されるかを見た。結果として、ゼロ成分を持つ質量行列に対して、非常に限定されたパターンしか許されていないことを示した。 我々は、世代間対称性としてS3を持つ超対称標準模型の最も一般的なスカラーポテンシャルを解析し、理論の真空でHiggsボソンの真空期待値がゼロの値を持つ解が存在することと、それらの解の下では質量行列にゼロ成分を持つ構造(テクスチャーゼロ構造)が自然に導かれることを示した。また、それらの解の下で、クォーク-レプトンの質量と世代間混合の観測値が再現される事や、Kメソン系の実験から厳しく制限されているtree-levelでのフレーバーを変える中性カレントを抑制できる事を示した。 我々は低エネルギースケール(およそTeVスケール)の右巻きニュートリノ質量を持つ特殊なシーソー機構に注目し、そのような超対称模型(超対称低エネルギーシーソー模型)がどのような制限を受けるかと、将来の加速器実験でどのように検証可能かを調べた。結果として、このような模型は最も軽いHiggsボソンの質量に対して1-loopレベルで負の寄与を与えるが、現在のHiggsボソンサーチの結果からは模型に対してのそれほど厳しい制限は得られないこと、ILC等の将来の加速器実験において荷電Higgsボソンがスカラーレプトンとスカラーニュートリノに崩壊するモードを通じて模型の検証が可能であることを示した。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)