新規サイトカインEBI3を用いた自然発症ぶどう膜炎の病因解明と治療への応用
Project/Area Number |
04J06417
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kyushu University |
Research Fellow |
武田 篤信 九州大学, 生体防御医学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | インターロイキン / サイトカイン / ヘルパーT細胞 / ぶどう膜炎 / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / 自己免疫疾患 / 感染症 |
Research Abstract |
ぶどう膜炎の発症の多くはTh1/Th2バランスの破綻がそのメカニズムの一つとして考えられているがその発症機序は不明であり治療に反応しない症例も存在する。Th1細胞およびTh2細胞は同じナイーブCD4+T細胞から分化するが、その分化制御機構の破綻は種々の感染症や自己免疫疾患の発症に関係していると考えられている。我々はIL-27受容体であるWXS-1ノックアウトマウスにおいてぶどう膜炎モデルが悪化することを見いだした。また眼部以外の組織におけるIL-27の役割について、自己免疫性腸炎、気道過敏症などの自己免疫疾患モデル及びListeria monocytogenes、Leishmania majorなどの細胞内寄生病原体などの感染症モデルを用いて野生型とWSX-1トランスジェニック(Tg)マウス、ノックアウトマウスとの比較を行っている。WSX-1 Tg由来のCD4+T細胞を抗CD3抗体で刺激し増殖能を測定したところ、WSX-1のリガンドとされるIL-27刺激がない状態でも増殖能が亢進しており、CD25、CD44、CD69の活性化マーカーの発現も増強していた。さらに、IFN-γ及びIL-4産生も著しく亢進していた。一方、in vitro Th1分化アッセイにおけるIFN-γ産生能については野生型と比べ差は見られなかった。これらのデータよりWSX-1がCD4+T細胞の活性化を制御している可能性が示唆される。さらに昨年度よりアメリカ合衆国ジョージア大学にてAmbait博士らと共同研究を行い、可溶性VEGF受容体が角膜内の血管形成を抑制するのに必須の役割を果たすことを明らかにしている(Nature 2006)。本研究は角膜の免疫特性を理解するうえでの手がかりをもたらす可能性がある。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)