フランソワ・ラブレー『第三之書』の作品構造とルネサンスの思想
Project/Area Number |
04J06978
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
ヨーロッパ語系文学
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Research Institution | Sophia University |
Research Fellow |
淺野 信二 上智大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | フランス文学 / フランソワ・ラブレー / ルネサンス / 『第四之書』 / 『第三之書』 / 第四之書 / 第三之書 / Briefve Declaration |
Research Abstract |
2005年3月に開催された「2004年度日本フランス語フランス文学会関東支部大会」において、研究発表「ラブレーのBriefve Declarationに関する一考察」を行っていたが、審査の結果論集掲載となった。そこで同発表を一部修正、加筆したものが『日本フランス語フランス文学会関東支部論集』第14号における論文「ラブレーの「難句略解」に関する一考察-prosopopeeを中心に-」である。 その内容は、ラブレー『第四之書』完成版には、Briefve Declaration(以下「難句略解」とする)という一種の小辞典に関するものである。これまでの研究は真贋論争のみに終始してきたと言えようが、さまざまな研究の後、現在では、多少の留保はあるものの「難句略解」の作者をラブレー本人とみなす考えが一般的となっている。そして現在、この小辞典についての研究はほとんどない。論文では、「難句略解」がラブレー本人のものであることを確認した後、テキスト解釈に役立てようとした点で従来の研究とは全く異なっている。 上記の論文を発展させて、『第四之書』と『第三之書』について研究を行い、「上智大学フランス語フランス文学会 第26回研究発表会」(2005年11月12日開催)において、口頭発表「オデ・ド・シャチーヨン枢機卿に奉る書簡とラブレー作品との関係」を行った。その内容は、『第三之書』が有す特殊な構造が、作家によって自覚的に採用された結果であることを証明したのち、作品構造の思想的背景を探求しようとしたものである。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)