Project/Area Number |
04J07596
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Medical systems
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
小倉 誠 慶應義塾大学, 理工学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 遺伝子治療 / ドラッグデリバリー / ナノ秒レーザ / 創傷治癒 / 増殖因子 / 新生血管 / ナノ秒レーザー |
Research Abstract |
施行条件のさらなる最適化のために、導入遺伝子の量、プロモータの種類、化学的方法との併用等について検討を行なった。実験ではルシフェラーゼ遺伝子をヘアレスラットの皮内にシリンジにて導入した。その結果、導入遺伝子を0.1〜10μgに増加させるに従い、遺CMVプロモータによる遺伝子発現レベルを比較したところ、統計的有意差は見られなかった。またPEIを併用したところ、遺伝子の発現は認められなかった。 他の物理的遺伝子導入法と本方法を比較するために、University of California at Santa BarbaraのMitragotri氏のもとで超音波による遺伝子導入実験を行った。実験では周波数20kHzの超音波トランスデューサを用いた。はじめに超音波照射による導入遺伝子の損傷度を調べるために、電気泳動にて超音波適用後のバンドを観察した。その結果、強度が16W/cm^2を超えると、バンドが観察されなくなることがわかった。照射中にバブルが肉眼で観察されたことから、キャビテーションによる導入遺伝子の破壊が示唆された。そこで動物実験では強度0.1〜1.5W/cm^2の超音波を適用した。しかし、ルシフェラーゼ遺伝子をヘアレスラットに導入したところ、いずれの強度においても遺伝子発現レベルはコントロール群と比較して統計的有意差は見られなかった。一般に、生体内では濃度および粘性が比較的高いため、水中に比べキャビテーション閾値が増加すると考えられている。本実験では、ラットの皮内において細胞膜の透過性を亢進させるほどに十分なキャビテーションが得られなかったため、導入遺伝子の発現が見られなかったと推測される。以上の実験条件においてこれらを比較する限り、超音波に比べて本方法が優れていると考えられた。
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