Project/Area Number |
04J07686
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology of education
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Research Institution | Osaka University |
Research Fellow |
堀家 由妃代 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | フィールドワーク / 知的障害者 |
Research Abstract |
平成16年度は、大阪府下の2つの高校において、知的障害のある生徒受け入れの実態をフィールドワークの手法を用いて調査した。フィールドワークは各高校に週2回ないしは3回程度訪問し、終日参与観察を行ったり、学内の研究会に参加するなどした。 こうした活動に関連した研究領域への学術的活動としては、日本教育社会学会第56回大会(2004年9月於:東北大学)の「課題研究II 臨床教育社会学の検証-具体的事例に対する研究知見をめぐって-」において、「障害児教育実践の事例から」と題して研究発表を行った。具体的には、障害児教育をめぐる教育問題について「臨床社会学」的な視座を提出し、そうした視点にもとづく事例研究による知見を提出し、そうした知見の臨床的な有用性について述べた。加えて、報告のなかで自らのフィールド体験を内省するなかで獲得した自身の「臨床」像についても触れた。 また、2004年8月には米国カリフォルニア州に赴き、カリフォルニアでのインクルーシヴ教育の実態把握を行った。この調査では、とりわけ自閉症児の抱える課題に焦点を絞り、遺伝学的な観点からの治療教育について、カリフォルニア大学デイビス校附属のMIND Instituteにて講義を受けた後、インクルージョンの現場への参与観察なども行った。(この調査に関する報告の記録は近刊予定) 他方、フィールドワークを行うなかでの学校現場への貢献としては、おおよそ学期ごとに観察記録の要旨を提出し、特別支援教育についての学内研修の講師も行った。また1つの高校においては、知的障害のある生徒の学校生活をより具体的な形で支援するための学内組織の立ち上げに参加し、参与観察の記録や授業のビデオ分析から、障害児の学内での受け入れに関わる具体的なアイデアを提出するなどした。
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