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20世紀韓国において近代的知識体系が人々の認識と行為に与えた影響の文化人類的研究

Research Project

Project/Area Number 04J07704
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field Cultural anthropology/Folklore
Research InstitutionOsaka University
Research Fellow 太田 心平  大阪大学, 人間科学研究科, 特任助手
Project Period (FY) 2004 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords韓国・朝鮮 / 創られた伝統 / 両班 / 在京士族 / 脱朱子学派 / 実学思想 / 近代性 / 文化人類学 / 実学派 / 韓国朝鮮研究 / 両班研究 / 内発的近代論 / 民衆的認識 / 儒教文化 / 都市
Research Abstract

韓国・朝鮮の地域研究で中心的な研究対象の一つとされてきた「両班」という存在ないし概念について、大韓民国ソウル特別市周辺で行った現地調査と資料収集の結果をふまえ、既存の見解を問い直す作業を進めた。
近代以降の韓国・朝鮮や日本の学界や社会一般において、「両班」は韓国・朝鮮の伝統文化の具現として認識されてきた。だが、これまでに知られてきたのは、地方集落で出自の優位牲を強調して暮らす在地士族層やその子孫たちだけだった。本来「両班」が社会的に優位であるのは、朝鮮王朝の科挙に及第し、官吏として王朝の権力を享受できたからであったが、絶え間なく科挙に及第し、中央官吏の家柄としての地位を守っているような在京士族層やその子孫たちについては、研究されていなかったのである。
本年度の研究では、研究対象としての「両班」のこのような不均衡が起きた経緯を明らかにし、裏面のとおり発表してきた。また、前年度までに得た在京士族層やその子孫たちの動向に関する民族誌データを整理し、特にこれまで「両班」の文化的特徴や社会的地位と結び付けられて考えられてきた朱子学思想とは距離をおく、「実学派」と呼ばれる在京士族層の人々とその子孫たちの文化的特徴や社会的地位について、深く考察していく基盤づくりに勤めた。そして、在地士族層を偏重して「両班」を認識してきた近代以降の社会にあって、「実学派」の在京士族層がどのような軋礫と戦略を展開しているのかという問題について、深い議論の基盤となる研究成果をあげてきた。
本年度の研究業績にしては、研究者が以前に調査研究してきた韓国の民主化運動世代に関して整理したものもあるが、これらと以上の研究とは社会改革的思想を持って社会に参与してきた者たちが、変革の前後にどのようなことを考え、何を行い、そしてどう忘れられていくのかということに関する研究であるという共通点がある。

Report

(2 results)
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report

Research Products

(5 results)

All 2006 2005 2004

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] いまそこにあるユートピア-ある労働者地下組織と「民主化」前後の韓国社会2006

    • Author(s)
      太田心平
    • Journal Title

      ポスト・ユートピアの民族誌(田沼幸子編)

      Pages: 115-128

    • Related Report
      2005 Annual Research Report
  • [Journal Article] コリアン文化に親しむ(「実学」「7080世代/386世代/N世代」など)2005

    • Author(s)
      太田心平
    • Journal Title

      現代用語の基礎知識 2006年版

      Pages: 1598-1599

    • Related Report
      2005 Annual Research Report
  • [Journal Article] 韓国の国民食「チャヂャンミョン」とその心2005

    • Author(s)
      太田心平
    • Journal Title

      Vesta(食文化誌ヴェスタ) 59号

      Pages: 14-17

    • Related Report
      2005 Annual Research Report
  • [Journal Article] 「新村ブルース」に魅せられて:とても楽しい韓国留学のちょっと辛口な体験記2004

    • Author(s)
      太田心平
    • Journal Title

      OIE BULLETIN (大阪大学大学院人間科学研究科・人間科学部国際交流室 編) 2

      Pages: 6-7

    • Related Report
      2004 Annual Research Report
  • [Journal Article] あの山に行きたい:ソウル市民と登山2004

    • Author(s)
      太田心平
    • Journal Title

      まほら(旅の文化研究所編)(芳林社) 41

      Pages: 44-45

    • Related Report
      2004 Annual Research Report

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Published: 2004-03-31   Modified: 2016-04-21  

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