Project/Area Number |
04J08201
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | Keio University (2005) Osaka University (2004) |
Research Fellow |
矢野 真人 慶應義塾大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | RNA結合蛋白質 / 神経分化 / 転写後調節 |
Research Abstract |
神経特異的に発現するRNA結合蛋白質Huは、神経前駆細胞から成熟ニューロンにかけて高発現し、転写後調節機構を介し神経細胞への分化誘導能をもつ蛋白質である。しかしHuによる分化誘導能が、どのようなタイミングでどの遺伝子群に対して行われているのかなど詳細な解析はなされていなかった。Huによる神経分化促進作用の詳細な分子機構を解明するためHu結合蛋白質の同定を行い、Hu結合蛋白質としてRNA結合蛋白質hnRNP Kに着目し研究を進めたところ、この分子がHuの標的遺伝子p21cip1mRNAに対して翻訳抑制作用があることを見出した。さらに培養細胞を用いた分化アッセイにおいてはHuが分化促進に働くのに対して、hnRNP Kが拮抗的に分化を抑制することを明らかにした。これらの結果は、本年度J.Biol.Chem誌に投稿採択されるに至った。本研究は、複数のRNA結合蛋白質によって一つのmRNAを制御することにより、細胞分化のタイミングを転写後レベルで調節していることを示唆する結果となった。現在、その他に同定したHu複合体構成蛋白質p110分子とHuによる神経分化の役割についての研究を進めており、この二本鎖RNA結合ドメインを持つp110分子がHuと共通の標的mRNAを数種類持つことが分かってきている。また、HuD欠損マウスの研究室内での共同研究を行い、この欠損マウスにおけるHuD標的遺伝子の発現の挙動を調べる部分を担当した。本結果は、Proc Natl Acad Sci USA誌に採択された。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)