眼の形成における組織間相互シグナルを転写調節因子SIP1のレンズでの働きから探る
Project/Area Number |
04J08207
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Osaka University |
Research Fellow |
好本 あき 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | SIP1 / レンズ / Smad / Foxe3 / BMP / シグナル伝達 / 眼 / 指 / 転写調節 / Cre / クリスタリン |
Research Abstract |
本研究により、SIP1(Smad-interacting protein 1)が、レンズ発生おいて、レンズ繊維の伸長と、レンズの角膜の分離に不可欠な因子であることがわかった。さらに、SIP1は、Smad8と共同してFoxe3の転写を活性化することが明らかになった。また、この活性化はSmad8とのみ選択的にみられた。このようなSmadの種類による選沢性はこれまでに見られないものである。SmadはBMPシグナルの伝達因子であるので、SIP1がBMPシグナルの伝達に関わっている可能性が強まった。また、Smadによるシグナル伝達には、SIP1のような他の転写因子との選択的な協調が重要である可能性も示された。(2005年10月Development誌に発表) 上記の発見をうけ、17年度後半はこれまでの研究を発展させるため、米国NIH(National Institute of Health)において、四肢の発生における誘導シグナルの研究を行った。脊椎動物の指は、各々固有の特徴を持っているが、その特性を決める得意的な遺伝子の発現などはみられない。そのため、遺伝子発現以降の、タンパク質レベルでの相違があると考えられる。シグナル伝達には、伝達因子が存在することに加え、リン酸化などの修飾も重要である。また、SIP1とSmad8の例で示されたように、パートナー因子との結合なども重要である。 このことから、各指間間充織での各種シグナル伝達物質の発現及び修飾を、タンパクの様々な状態に得意的な抗体を用いて検出、比較を行った。その結果、いくつかのシグナルにおいて、各指間、種間での差が観察された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)