Ral活性化の生細胞でのイメージングとシミュレーション
Project/Area Number |
04J08252
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Osaka University |
Research Fellow |
高谷 昭行 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Ral / FRET / GFP / Exocytosis / Ras / R-Ras / EGF |
Research Abstract |
小胞輸送におけるRalの活性化メカニズムにおいて、同じ低分子量Gタンパク質であるR-Rasの関与について、検討を行った。まず初めにR-Rasの詳細な機能を調べるために、R-Ras特異的な抗体を作製した。この抗体を用いた免疫染色を行うことで、内在性のR-Rasが小胞上に局在することがわかった。蛍光共鳴エネルギー移動に基づいたプローブを作製し、これを用いたイメージングによる解析から、小胞上でR-Rasが活性化されていることが確認された。次にR-Rasが小胞輸送にどのように関係するか調べるため、R-Rasの標的分子について調べたところ、Ralの活性化因子であるRgl2/Rlfが小胞上に局在するR-Rasと共局在し、かつ結合することがわかった。一方でR-RasのsiRNAにより、定常状態におけるRalAの活性化が低下した。従って、R-RasがRgl2/Rlfを介することでRalAを制御していることが示唆された。既に報告しているRalAの活性化をモニターするプローブを用いることで、RalAに関してもR-Ras同様に小胞上で活性化していること、またR-Rasの不活性化因子により、RalAの小胞上での活性が低下することがわかった。また、R-Rasの変異体を発現させることで、PC12細胞において、エキソサイトーシスが阻害されることが確認できた。以上の結果から、R-Rasは小胞上に局在し、且つ活性化していること、そして、小胞上でRgl2/Rlfを通して、RalAを活性化し、おそらく最終的にはRalAの標的分子であるexocyst complexを介して、エキソサイトーシスを制御しているだろうことが示唆された。これらの結果は、日本細胞生物学会および日本分子生物学会にて、報告を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)