T細胞活性化におけるラフトの役割とラフト局在化シグナルの重要性についての検討
Project/Area Number |
04J08283
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Osaka University |
Research Fellow |
谷村 奈津子 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ラフト / 脂質修飾 |
Research Abstract |
T細胞活性化に必須のアダプター分子(Linker for activation of T cells)LATは、N末端側にわずか10アミノ酸の細胞外領域を持つ。また膜貫通領域の直下に2つのシステイン残基を持っており、そこが飽和脂肪酸であるパルミチン酸によって修飾されることにより、ラフト局在している。LAT分子にとって被パルミチン酸修飾はラフト局在化シグナルであり、これを欠くとラフト局在せず、シグナル伝達分子として充分に機能できないことは既に示されている。しかしながら、我々はこのLATの被パルミチン酸修飾の機能についてラフト局在化シグナルとして以外に、細胞内における正しい分子配置や分子の安定性にまで寄与していることを初めて発見した。分子配置についてはパルミチン酸修飾を欠くLAT分子は主にゴルジ装置に分布し、本来、形質膜に分布すべきLAT分子が細胞内に貯留していた。また、分子の安定性についての機能に関してはマウスLATとヒトLATで大きく異なっていることを発見した。マウスLAT分子においては分子の安定性に膜貫通領域直下の2箇所の被パルミチン酸修飾部位にほぼ全権を委ねており、そこに変異を入れると非常に不安定になる。それに対してヒトLAT分子ではその2箇所のシステイン残基以外に、細胞外領域に当たるシステイン・バリンというアミノ酸配列によって分子の安定性が決定することを初めて見出した。また、これらの研究成果について2006年3月にBiochemical and Biophysical Research Communications誌にPalmitoylation of LAT contributes to its subcellular localization and stabilityとして発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)