アポトーシス細胞貧食のためのマクロファージ活性化の分子機構
Project/Area Number |
04J08465
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Osaka University |
Research Fellow |
定岡 恵 (宮坂 恵) 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(CD1)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アポトーシス / MFG-E8 / GM-CSF / IL-18 / マクロファージ / 腹腔滲出マクロファージ / peritoneal exudate cells / 樹状細胞 |
Research Abstract |
本研究では、マクロファージによるアポトーシス細胞の食食に重要な役割を果たしているMFG-E8というタンパク質の発現誘導機構の解明を目的とした。MFG-E8はチオグリコレートによって誘導した腹腔滲出マクロファージや、脾臓の胚中心に存在する核片食食マクロファージ(tingible body macrophage ; TBM)など、限られたサブセットのマクロファージにのみ発現する事が分かっているが、そのタンパク質の発現誘導機構に関しては不明な点が多い。そこで、私はMFG-E8の発現を誘導する分子を同定する為に、マウス骨髄細胞を用いてMFG-E8の発現を誘導するサイトカインのスクリーニングを行った。その結果、骨髄細胞からGM-CSF存在下で分化誘導した未熟樹状細胞においてMFG-E8の強い発現が見られた。未熟樹状細胞は高い食食能を持ち、この食食はMFG-E8を欠損する未熟樹状細胞では抑制された。また、樹状細胞は成熟に伴い貧食能を失う事が知られているが、MFG-E8の発現量も成熟を誘導する刺激によって減少する事が明らかとなり、MFG-E8の発現量が樹状細胞の食食能の制御に重要な役割を果たしている事が示唆された。さらに、今回私はIL-18がMFG-E8の発現を誘導する事を見いだした。骨髄細胞をIL-18存在下で培養した所、マクロファージ様の接着性細胞が活発に増殖する共にMFG-E8の発現が強く誘導された。貧食実験より、IL-18誘導マクロファージはアポトーシス細胞を効率よく貧食した。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)