軽元素安定同位体比を用いた地下水砒素汚染の機構解明に関する研究
Project/Area Number |
04J08672
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Geochemistry/Astrochemistry
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Research Institution | Osaka City University |
Research Fellow |
丸岡 照幸 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 硫黄同位体比 / 地下水砒素汚染 / 硫化物 / バングラデシュ / 質量分析計 / 硫化水素泉 / 硫酸還元バクテリア / 地下水 |
Research Abstract |
[1]軽元素安定同位体比測定用質量分析計の改良および調整 炭素・窒素同位体比分析用に大阪大学に設置されていた質量分析計のガス生成部の改良を行い、硫黄安定同位体比の測定を可能にした。本研究費でIAEA標準試料を購入し、精度向上のための調整を行った。これらにより定常的な硫黄同位体測定を確立した。 [2]地下水に含まれる硫化物・硫酸イオンの硫黄同位体比分析 堆積物中での硫化物の形成および酸化分解が地下水砒素汚染とかかわりがあることが論じられている。硫化物がどのような物理的・化学的条件(例えば温度、硫酸イオン濃度等)で生成されているかを硫化物の硫黄同位体比から読み取ることが本研究の目的である。このような目的のために硫化物の前駆物質である硫化水素の硫黄同位体比の測定を行った。イタリア・マルケ州および北海道にある硫化水素泉に含まれていた硫化水素・硫酸イオンを化学的に固定し、上記の質量分析計にて硫黄同位体比の分析を行った。マルケ州の硫化水素泉に関してはバクテリア起源の硫化水素の硫黄同位体比が地下水の温度ときわめて強い相関があること、硫酸イオン濃度との相関が見出せないことを示した。 [3]バングラデシュの地下水砒素汚染地域での堆積物試料の採取・測定のための前準備 バングラデシュの地下水砒素汚染地域でコア試料を得た。この試料に含まれる硫化物の存在量およびその硫黄同位体比測定を行うための前準備(乾燥、粉砕)を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
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