Project/Area Number |
04J08903
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Animal physiology/Animal behavior
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Research Institution | Hokkaido University |
Research Fellow |
平口 鉄太郎 北海道大学, 電子科学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 一酸化窒素 / 中枢神経 / 感覚情報 / 触覚葉 / 機械感覚 / 触角葉 / 化学感覚 |
Research Abstract |
これまで科学感覚情報によりコオロギの闘争行動が惹起され、その行動に対する一酸化窒素-サイクリックGMP(NO-cGMP)系の修飾作用が知られていた。そして負けた個体が逃避行動を解発する際にも化学感覚情報が重要な役割を担うと考えられていた。昨年度、嗅覚情報処理の一次中枢である触角葉のニューロンの自発活動にNOが影響を及ぼすことは既に確認していた。そこで、これまでに脳内微小構造の形態学的調査と細胞外誘導法を用いて脳内主要構成部位のひとつである触角葉からニューロンの活動を記録し、フェロモン刺激に対する応答、及びそれと同時にNO関連試薬を還流投与した際の応答の変化を解析した結果をオーストリアのウィーンで行われたヨーロッパ神経科学学会で発表した。 又、一方でこれまでの行動観察等の結果から、この様な化学感覚情報は逃避行動を直接的に惹起するのではなく、まず、他種の感覚情報と統合されると考えられた。その中で考えられうる最も有力な候補である機械感覚情報の解析を始めた。最初に節足動物の機械感覚と化学感覚の研究では先端の研究を行っているウィーン大学に渡航しコオロギのほかドクシボグモ、ショウジョウバエの感覚子を用いて機械感覚子の機能解析に極めて重要なニューロンの活動記録の手方を習得した。またこれまでに作成したコオロギの脳の模式図と比較する目的でレーザー共焦点顕微鏡観察像から得られた形態情報をもとにドクシボグモの神経節の立体像構築も行った。それらの像の比較から、クモ類の脳神経節と昆虫類の脳神経節には相同の脳内微小構造は確認できたが、神経系の集約という点ではクモ類の方が進んでいることが解った。今後、これらの結果から逃避行動解発を制御する神経機構について、昆虫とクモ類とでの比較を検討している。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)