Project/Area Number |
04J09151
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Hokkaido University |
Research Fellow |
長谷部 理絵 北海道大学, 大学院獣医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ウマヘルペスウイルス1型 / 脳血管内皮細胞 / エンドサイトーシス / ウイルスレセプター |
Research Abstract |
ウマヘルペスウイルス1型(EHV-1)はアルファヘルペスウイルス亜科に属し、馬に鼻肺炎、流産、脳脊髄炎を惹き起こす。ヒト単純ヘルペスウイルス(HSV)など他のアルファヘルペスウイルスではウイルス侵入に関わるウイルス側および細胞側因子が明らかとなってきている。一方、EHV-1ではエンベロープ蛋白であるgDが細胞への侵入に必要であることが報告されているものの、細胞側因子に関しては不明である。本研究ではEHV-1の細胞内侵入に関与する細胞側因子の解明、特にウイルスレセプターの同定を目的とする。EHV-1脳脊髄炎においてウイルス感染の標的となる馬脳微小血管内皮細胞(EBMECs)の初代培養系を確立し、EHV-1のEBMECs細胞内侵入様式を検索したところ、カベオラ介在性エンドサイトーシスの関与が示唆された。カベオラ介在性エンドサイトーシスはレセプター誘導性であることから、EBMECsにはEHV-1レセプター分子が発現していることが推測された。現在報告されているアルファヘルペスウイルスレセプターのうち、Nectin-1は動物種間でよく保存され、アミノ酸レベルで90%以上の相同性を示す。実際にヒト、マウスのNectin-1はHSV、仮性狂犬病ウイルス、ウシヘルペスウイルス1型の細胞への侵入を促進する。そこで、EBMECs cDNAからウマNectin-1ホモログをPCRクローニングし、EHV-1レセプターとしての機能を評価した。EHV-1侵入を許容しないNIH3T3細胞にウマNectin-1を発現させ、EHV-1を感染させたところ、細胞へのウイルス侵入は促進されなかった。従って、EHV-1は他のアルファヘルペスウイルスとは異なる分子をレセプターとして利用している可能性が考えられた。今後はEBMECsのcDNAライブラリーを用いた発現クローニングによりEHV-1レセプターの同定を試みる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)