インフルエンザウイルス遺伝子のパッケージングを視る
Project/Area Number |
04J09171
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Virology
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Research Institution | The University of Tokyo (2005) Hokkaido University (2004) |
Research Fellow |
野田 岳志 東京大学, 医科学研究所, 特任助手
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | インフルエンザウイルス / RNP複合体 / ゲノム・パッケージング / 電子顕微鏡 / 分節化ゲノム / ゲノムパッケージング |
Research Abstract |
インフルエンザウイルスは8本に分節化したRNAをゲノムとして持つ。そのウイルス粒子は球状あるいはフィラメント状など、多形性を示す。ウイルスが増殖する際、ウイルス粒子は分節化したゲノムRNA蛋白質複合体(RNP複合体)を取り込むが、個々のウイルス粒子が何本のRNPをどのように取り込むのかということに関しては、まったくわかっていなかった。そこで出芽の場である細胞表面でRNP複合体を取り込みつつあるウイルス粒子の内部構造を電子顕微鏡を用いて明らかにした。 人から分離された球状ウイルスを縦断すると、RNP複合体は出芽粒子の先端に結合し、出芽の方向と平行に取り込まれている様子が観察された。続いて出芽粒子の横断面を観察すると、8本のRNP複合体が規則的な配置(中心に1本、その周囲に7本)で取り込まれている様子が観察された。出芽粒子の連続切片を作製し、粒子内の8本のRNP複合体の長さに比較すると、それぞれ異なることがわかった。以上の結果は、異なる8種類のRNP複合体が個々のウィルス粒子内に取り込まれていることを示唆する。 このようなパッケージングメカニズムは、分離された宿主動物の種類や、ウイルス粒子の形状(球状あるいはフィラメント状)に関わらず、A型インフルエンザウイルスで広く保存されていることが明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)