効率的な不斉アザ電子環状反応の実現とアルカロイド天然物の実践的合成法への展開
Project/Area Number |
04J09377
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Organic chemistry
|
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Research Fellow |
小林 豊晴 関西学院大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 多置換キラルピペリジン / アミノインダノール誘導体 / 不斉アザ電子環状反応 / ワンポット反応 / 不斉合成 / アルカロイド / デンドロプリミン / コリナンテイドール / ワンポット3成分連結成分 / 多置換ピペリジン / 立体選択的合成 / ワンポット3成分連結反応 / インドジジンアルカロイド |
Research Abstract |
これまでに、新規な7-アルキル置換アミノインダノール誘導体の開発に基づくアザ電子環状反応を実現し、さらに効率よいワンポットでの不斉アザ電子環状反応を実現してきた。この反応により2位の立体化学を制御し、かつ6位にアミノアセタール部を持つ2,4-置換ジヒドロピリジン誘導体が得られる。そこで、この化合物から多置換キラルピペリジン合成へと展開、確立することを目的としている。すでにその一つとして、全ての立体化学を制御した2,4,6-置換キラルピペリジンの合成を達成し、対応する骨格を持つインドリジジンアルカロイド、デンドロプリミンの不斉合成を達成した。さらにピペリジン環の5位に置換基を導入するために4置換のビニルヨウ素化合物を用いたワンポット反応も実現してきた。しかしインドール誘導体へと展開した場合、ラクタム化合物の副生が問題となっていた。 そこで今回は、このラクタム化合物の生成を抑えることを意図して、t-Buエステルを導入した4置換のビニルヨウ素化合物を用いてワンポット反応を行なった。その結果、ラクタム化合物の生成を抑えることができ、3ヶ所での立体化学を制御しながら4ヶ所での結合形成を一挙におこない満足いく収率でインドール環を有するアミノアセタール化合物を得ることができた。この化合物からは2,4,5-置換ピペリジン骨格を持つコリナンテイドールの不斉合成を達成した。また、この反応においてはイソプロピル基を持つアミノインダノール誘導体が必須であり、この化合物のより簡便な合成法も併せて開発した。さらに天然物合成として、2,3,4-置換ピペリジン骨格をもつインドールアルカロイド20-エピウレインの全合成とデンドロプリミンの全種類の立体異性体の不斉合成を達成した。このように新たに開発したワンポットでの不斉アザ電子環状反応をピペリジン骨格を持つアルカロイド合成の新たな戦略として展開することができた。
|
Report
(3 results)
Research Products
(4 results)