現代ラテンアメリカにおける地方政治の役割に関する比較研究
Project/Area Number |
04J09941
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
渡邉 暁 (2004, 2006) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員(PD)
渡辺 暁 (2005) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 中南米現代政治 / 民主主義の定着 / 選挙 / 地方分権化 / メキシコ / ユカタン地方 / 地方政治 / 移民 / 中南米政治 / 地方政府の役割 / ユカタン地方(メキシコ) / メキシコ地方政治 / 地方レベルでの民主化 / ユカタン州の政治経済 / メキシコ・アメリカ間の移民 |
Research Abstract |
筆者は2006年の6月から7月にかけてメキシコ大統領選挙の選挙実施状況について調査を、そして10月から11月にかけてはアメリカ合衆国に住むメキシコ出身の移民社会に関するフィールドワークを行い、その成果の一部を学術雑誌やメキシコの地元メディアに発表した。6月には米墨の選挙監視NGO、Global ExchangeならびにAlianza Civicaのグループと合同で、選挙不正、特に政府与党による補助金などを通じた買票行為の可能性や有権者への圧力の有無について調査を行った。この際にはメキシコシティーに加え、クライアンテリズムが色濃く残るといわれ、また先住民人口が多く慣習法による村長の選出など独自の政治制度が見られる南部オアハカ州を訪れ、州政府を中心とした権威主義的な政治慣行の様子とそれに対抗する野党や市民団体の様子を取材した。また、7月の選挙当日にはこれまで度々調査を行ってきたユカタン州で選挙監視員として活動し、その成果の一部は現地の報道雑誌に寄稿した。特別研究員として研究を進めてきたこの3年間で自分の研究が最も変化した点は、移民の影響を地域社会、そして地方政治の研究に取り入れたことである。この観点から、アメリカ合衆国に住むメキシコ系移民と、彼らと母国メキシコの社会との関わりについて調査を進めてきたが、8月にはその最初の具体的な成果である書評論文「アメリカ合衆国におけるメキシコ系移民社会」を発表し、また10月から11月にかけては、アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルスとサンフランシスコ近郊で、移民によって組織された大規模な集会を取材し、また移民団体の代表に会うなどの調査をおこなった。12月には、住民の約4割が移民しているといわれるなど近年大きな変化をとげつつあるユカタン州ペト市において聞き取り調査を行い、また同州出身の移民向けに同州のニュースや移民を巡る動向などの情報をのせたウェブサイトの運営者に話を聞くなどして、移民と故郷の社会の紐帯、そして軋轢について考察を深めた。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)