中世王家の成立と院政-王家構成員の分析を中心とした政治史、制度史的研究-
Project/Area Number |
04J10001
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
田中 圭子 (栗山 圭子) 東京大学, 史料編纂所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 中世史 / 王家(天皇家) / 院政 / 中宮職 / 女院庁 / 国際情報交換 / 史料英訳 / アメリカ / 漢文 / 王家 / 国母 / 新院 / 院 / 天皇 |
Research Abstract |
(1)院政期における王家関係諸制度の分析 かつて通説の位置を占めていた「院庁政治論」が否定されて久しい。院庁が国政機関としての機能を保有していないことが明らかにされたことに伴い、研究史上における院庁の意義は相対的に低下し、その結果、院庁を始めとする王家家政機関分析は、近年摂関家における家政機関の分析が進展したことに比して、断絶している感がある。そうした研究の陥穽をうめるべく、女院庁・中宮職等の王家家政機関に対する制度史的研究に着手した。 1女院庁以下に設けられた諸「所」の具体的機能および分掌・統属関係 2立后・女院号宣下の儀礼構造全体および儀礼構成要素各々(請奏・庁始・吉書・所宛・分配等) 3立后に伴う待遇(立后時の皇后宮請奏から、「あるべきもの」とされた律令制的給付を遡及的に復元) 4中宮職の古代〜中世への変容の過程(職から庁へ) 5女院の年官・年爵・封戸の給付実態とその辞退の意義について 等の解明を行い、継続中である。 (2)日本史研究の国際化推進にむけて 本年もアメリカにおける日本史研究の拠点の一つであるUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)およびUSC(南カリフォルニア大学)で、日本史研究を行う研究者と情報交換をはかり、海外における日本史研究の現状把握につとめた。 また、中世前期の公家日記である『吉記』寿永元年8月19日条の英訳も継続中である。Kanbun reading group(2006年4月28日、於南カリフォルニア大学)において口頭報告を行った。自身の研究テーマの一つである王家(天皇家)研究に関連する立后記事を選択して、史料用語および本文の英訳を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)