Project/Area Number |
04J10045
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
稲田 直久 東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 観測的宇宙論 / 重力レンズ / クエーサー / 銀河 / 銀河団 |
Research Abstract |
国際共同観測プロジェクト「スローン・ディジタル・スカイ・サーベイ」のデータにおける重力レンズクエーサーの探索を行った。今年度は特に、すばる望遠鏡およびVery Large Arrayを用いた観測により、この研究課題の主要目的である"銀河団による大離角重力レンズクエーサーの新たな発見"に成功している。この天体は「SDSS J1029+2623」と名づけられ、その発見を論文において報告した。発見後に行ったすばる望遠鏡による追加観測により、このSDSS J1029+26231はそのレンズ天体が衝突中の2つの銀河団である可能性が高いことが判明し、報告者自身が発見した世界初の銀河団による重力レンズクエーサーSDSS J1004+4112と同様に今後大きな注目を集めることが期待されている。通常の銀河による重カレンズクエーサーについては、ケック望遠鏡・ハワイ大88インチ望遠鏡・すばる望遠鏡・マゼラン望遠鏡を用いた観測により、SDSS J0746+4403、SDSS J0806+2006、SDSS J1332+0347、SDSS J1353+1138、SDSS J1406+6126の5つの発見およびその報告を行った。また、SDSS J1004+4112に対する追加観測も継続しており、チャンドラX線宇宙望遠鏡を用いた観測結果(X線によって見積もられたレンズ銀河団の質量と重カレンズ現象を用いて見積もられたものがほぼ一致するという結果を得ている)を報告した。クエーサーのスペクトル中に現れる吸収線の研究に関しては、同じ方向にあって距離が異なる幾つかのクエーサーペアにおいて、一方のクエーサーにおいて他方のクエーサーによる吸収線が見られるという発見の報告を行った。過去このような天体の存在はほとんど知られておらず、この分野における先駆的な研究成果をあげることに成功している。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)