Project/Area Number |
04J10444
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
雁木 美衣 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 同期的周期的発火 / 網膜 / 神経節細胞 / 逃避行動 |
Research Abstract |
ネコやサルの視覚野において、神経細胞群が周期的発火を伴って同期発火する現象が報告され、同期発火によって同一オブジェクトを表象する神経細胞群の応答を結びつけているという仮説が提唱されている。しかし、この同期的周期的発火が視覚情報処理に機能的役割を果たしているという直接的な証拠はない。 そこで我々はカエルの視覚誘発性逃避行動と、網膜における同期的周期的発火の関係について検討し、この神経活動が機能的意義を持っているのかどうか検討した。カエルの逃避行動は黒いスポットが拡大する視覚刺激によって誘発でき、最終的なスポットサイズが大きいほど逃避率は高くなった。同様の刺激を網膜上に投影すると、逃避行動が誘発される刺激条件でOFF持続型神経節細胞(ディミング検出器)群において同期的周期発火活動が観察された。そこで、カエル網膜における同期的周期発火活動を抑制/増強した場合に逃避行動がどのように変化するのか検討した。GABA_A受容体の阻害剤によってディミング検出器群の同期的周期発火を抑制すると、逃避行動も抑制された。逆にGABA_C受容体の阻害剤によってディミング検出器群の同期的周期発火を増強すると、逃避行動が促進された。発火数の変化は行動の変化と対応しなかったことから、網膜における周期的同期発火が逃避行動に必要な情報を符号化していることが示唆された。 また、網膜における同期的周期発火の生成に関わっている神経回路網を推定するため、様々な阻害剤の影響を検討したところ、低濃度のTEAを灌流投与するとディミング検出器群の周期的発火の周波数が低下することが分かった。低濃度のTEAは主に電位依存性K^+チャネルのサブタイプであるKv3を阻害することから、周期的発火の形成にKv3チャネルが関わっていることが示唆された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)