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島弧マグマの分化に関する実験的研究

Research Project

Project/Area Number 04J10690
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field Petrology/Mineralogy/Science of ore deposit
Research InstitutionThe University of Tokyo
Research Fellow 浜田 盛久  東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC2)
Project Period (FY) 2004 – 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords島弧玄武岩マグマ / 含水融解実験 / 分化トレンド / 結晶分化作用 / 内熱式ガス圧装置 / ピストンシリンダー
Research Abstract

富土火山は,玄武岩ばかりを噴出する(結晶分化作用に伴ってSiO_2が増えない)という点で,伊豆弧の他の火山の分化トレンドと比較した場合に際立った特徴を有している.地震学的研究から,富士火山のマグマ溜りは地下15-20km(3-4kb)の深度にあり,他の伊豆弧の火山と比較してより高圧で結晶分化作用が起こっていると推定され,わずかな圧力の違いが相関係や分化トレンドの際立った違いを生じている可能性がある.そこで本研究では,本研究では,試薬で合成した比較的未分化な島弧玄武岩(Mg#=60)を1-3wt.%の含水量,2-7kbの圧力条件,酸素雰囲気は〜NNO+1バッファー下で含水融解実験を行い,含水玄武岩マグマの島弧地殻内圧力での相関係を検討した.
実験の結果,2kbでは,カンラン石+斜長石に支配される結晶分化作用が得られた.2kbから4kbへ圧力が上昇すると斜方輝石・単斜輝石の晶出温度が急激に(【greater than or equal】20℃/kbar)上昇し,(カンラン石+)斜方輝石+斜長石+単斜輝石に支配される結晶分化作用が得られた.7kbでは,斜方輝石+単斜輝石【greater than or equal】斜長石による結晶分化作用が得られた.マグマ中の水はリキダス温度を低下させ,磁鉄鉱の晶出温度を相対的に上昇させた.実験の結果,圧力条件に関わらずバルク含水量〜3wt.%の条件では磁鉄鉱がリキダスに近い温度で晶出し,FeO^*/MgO比が増加せずにSiO_2量が増加するカルクアルカリ系列の分化過程が得られることが分かった.
以上より,富土火山で観察されるようなSiO_2量の増加が抑えられた分化トレンドは,バルク含水量【less than or equal】〜2wt.%,P〜3-4kbの条件の下で,SIO_2に相対的に富んだ輝石の晶出が卓越する事により形成される可能性を,実験的に示した.

Report

(2 results)
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report

URL: 

Published: 2004-03-31   Modified: 2016-04-21  

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