B→ππ事象を用いた直接的CPの破れの探索およびCP位相φ2の精密測定
Project/Area Number |
04J11327
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics 1
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
日下 暁人 東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | B-factory / CPの破れ / 素粒子物理 / 小林・益川理論 / Belle / KEKB / B^0→pπ / B→π^+π^- / B^0中間子 |
Research Abstract |
B→ππ崩壊過程の研究に強く関連する崩壊過程として、B→ρπ崩壊過程の解析を行った。B0→ρπ→π+π-π0過程は、その運動学を記述する"ダリッツプロット"と時間発展とを併用して解析すると、φ_2を離散的な不定性なしに決めることが原理的に可能である。この離散的不定性がないという性質は、同様にφ_2に感度のあるB→ππやB→ρρ崩壊過程を用いた解析にはない、この解析手法に特有のものである。 私は、KEKB加速器およびBelle検出器を用いて収集された4.49億個のB中間子対に相当するデータを用いて、このB→ρπ崩壊過程の解析を行った。選別された971±42事象に対して、Unbinned Maximum Likelihood Fitを適用することで、この崩壊過程におけるCP非対称性を測定し、さらにB^+→ρ+π^0,B+→ρ^0π+崩壊過程の崩壊分岐比とCP非対称性の情報とこの解析結果を組み合わせ、アイソスピン解析を行うことで、標準理論と矛盾しないφ_2の68.3%信頼区間として68°<φ_2<95°を得た。また、この解析により、B^0→ρ^0π^0崩壊過程の時間依存するCP非保存パラメータも始めて測定された。 本研究は2006年夏、2007年冬の主要な国際会議において発表され、hep-ex/0701015として e-print archive に投稿されており、Physical Review Letters への採録が決まっている。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)