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新規合成方法論を用いたテトロドトキシンの効率的合成研究

Research Project

Project/Area Number 04J11537
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field Chemical pharmacy
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

磯村 峰孝  東京大学, 大学院薬学系研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2004 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords全合成 / テトロドトキシン / ナトリウムチャネル / 神経生物学 / Diels-Alder反応 / 窒素原子 / オルトエステル / グアニジン / 光学活性体 / 立体化学 / 類縁体合成 / テトロドトキシン(TTX) / 分子内Diels-Alder反応 / イソバニリン / ビシクロ[2.2.2]化合物 / Mislow-Evans転位 / シスジオール / 臭素化
Research Abstract

テトロドトキシン(以下TTXと略す)は、神経細胞膜に存在するナトリウムチャネルを阻害する性質から、神経生物学における重要な研究ツールとして用いられており、TTXおよび類縁体の供給は合成化学が貢献すべき課題である。本研究は、鍵行程としてDiels-Alder反応を用いることにより、光学活性なTTXの効率的合成法の確立と、それを用いた生物学的応用への展開を目的としている。本年度は、先年度に見いだした合成経路に引き続き、TTXの全合成のためにさらなる検討を行った。
ビシクロ[2.2.2]化合物の開裂によって先年度得られたケトアルデヒドに対して、臭化マグネシウムを用いたメトキシ基の選択的β脱離とバナジウム触媒を用いたエポキシ化反応を鍵工程として1,2-ジオール部位を立体選択的に構築したのち、二つのカルボニル基を水素化ホウ素ナトリウムによって還元することで、いずれも望みの立体化学を有するアルコールを得た。アルコールを七員環環状炭酸エステルとして保護したのち、下部エノールエーテル部位を、ジメチルジオキシランによるエポキシ化とそれに続く酸処理によってジオールとしたのち四酢酸鉛をもちいることでジオールを開裂しアルデヒドとした。その後二工程にて酸アジドを合成したのち、トルエン中100度に加熱することでCurtius転位が速やかに進行し、生じたイソシアネートをアリルアルコールで捕捉することで、TTXの四置換炭素に隣接する窒素官能基の導入に成功した。
その後ホルミル基の除去と酸化、七員環環状炭酸エステルの除去など数工程を経てラクトンとしたのち、CANを用いることでパラメトキシフェニル基を除去しオルトエステル部位の構築をおこなうことができた。またAlloc基の除去と続くイソチオウレアとの反応により、グアニジン部位の導入にも成功した。今後保護基の除去によってTTXのラセミ体での全合成、さらには先年度得られた知見により、光学活性TTXの全合成も可能になるものと考えている。

Report

(3 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report

URL: 

Published: 2004-04-01   Modified: 2024-03-26  

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