Project/Area Number |
04J11791
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
石橋 哲 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 神経再生治療 / 神経幹細胞 / 脳梗塞 / 局所脳虚血モデル / 行動機能評価 / シナプス形成能 / ガレクチン-1 / 砂ネズミ / 多分化能 |
Research Abstract |
我々は、砂ネズミ局所脳虚血モデル(脳梗塞モデル)を使用し、神経再生治療法の治療効果を検討している。平成16年度に報告した論文では、ヒト胎児全脳由来の神経幹細胞(Neurosphere cell)を局所脳虚血モデルの線条体に移植することにより、神経脱落症状が著明に改善することを見いだし、脳梗塞後遺症に苦しむ非常に多くの患者さんに対する治療法として期待のもてる結果であった。しかしながら、移植した細胞は約8%が虚血脳内で生存するのみであり、神経幹細胞の増殖のメカニズムの解明が重要と考えた。 平成17年度には、慶応大学生理学教室岡野研究室との共同実験により、ガレクチン-1が神経幹細胞の増殖を制御していることを世界に先駆けて発見し特許を習得した。ガレクチン-1の脳室内投与実験では、我々の脳虚血モデルにおいて、虚血後に増殖する内因性神経幹細胞をさらに増加させることができ、また中和抗体投与では内因性神経幹細胞の増殖が抑制された。また、内因性神経幹細胞の増殖を制御することにより、脳梗塞後の神経脱落症状の改善効果を得ることができ、ガレクチン-1が新規脳梗塞治療薬として期待できると考えた。さらに、神経幹細胞の脳内での増殖効果及び生存率上昇を目的に、ガレクチン-1遺伝子を強制発現させた神経幹細胞(neurosphere cell)を虚血脳内に移植した。しかしながら、神経保護作用による梗塞体積の著明な減少効果を認めるものの移植細胞の生存率の上昇効果は認められず、より詳細な神経幹細胞生存のメカニズム解明が必要と考えた。 現在、より効率の良い神経再生治療法を開発するため、転写因子の強制発現、脳内炎症の制御などによる神経幹細胞の生存、分化の制御法及び治療効果の有無を検討している。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)