Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
Tom1ファミリータンパク質(Tom1、Tom1L1、Tom1L2)はN末端からVHS(Vps27p/Hrs/Stam)ドメイン、GAT(GGA and Tom1)ドメインを持ち、これらのドメインはGGAファミリーでも保存されている。これらのドメインを持つタンパク質はいずれもメンブレントラフィックに関与しているため、Tom1も類似した機能を有すると考えられている。これまでにTom1のGATドメインにはユビキチンとTollip(Toll interacting protein)が結合すること、C末領域にはクラスリン重鎖が結合することを明らかにしている。また、Tom1L1がTsg101と結合することがこれまでに報告されおり、Tom1ファミリータンパク質がMVB(multi vesicular body)での選別輸送に関与していることが示唆されているが、その詳しいメカニズムについてはよくわかっていない。SKD1はMVBでの輸送を制御しているタンパク質の1つである。その変異体であるSKD1(E235Q)を発現させると肥大化したエンドソームが形成され、そこにさまざまなユビキチン化タンパク質などが蓄積することが知られている。そのとき、Tom1も肥大化したエンドソームにリクルートされることが観察された。いくつかの変異体を作製し細胞に発現させた結果、この肥大化エンドソームへの局在化にはTom1のGATドメインが必要であることを見出した。また、ユビキチンと結合しないTom1変異体では局在の変化が見られないことから、このエンドソームへの局在にはユビキチンとの結合、もしくはTom1自身のユビキチン化が関与することが示唆された。
All 2006 2005 2004
All Journal Article (3 results)
Biochem.Biophys.Res.Commun. 341
Pages: 143-149
FEBS Lett. 579
Pages: 5385-5391
Journal of Biological Chemistry 279・23
Pages: 24435-24443