地理情報システムの概念を取り入れた3次元地質デジタルマップの作成と地下水流動解析
Project/Area Number |
04J12140
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Geography
|
Research Institution | Hot Springs Research Institute of Kanagawa Prefecture |
Research Fellow |
町田 功 神奈川県温泉地学研究所, PD
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 深層地下水流動 / 温泉水 / 箱根 / 地下水 |
Research Abstract |
本研究の最終目的は、温泉水の賦存量減少という現実的問題を有する箱根地域において、地下水流動の3次元的解析を試みることにある。確度の高い地下水流動モデルを構築するためには、十分な実測データに基づく解析が必要である。しかしながら、一般に水理水頭などの水文学的データは、深層にて大きく不足しており、その三次元分布を示した研究は極めて少ない。そこで本研究では、神奈川県温泉地学研究所に所蔵されてきた過去40年以上の水頭、水温、水質データなどをデータセット化するとともに、温度検層データなどについても取りまとめを行い、それらを地理情報システム上にて3次元的に表現した。本地域では、既に大木・平野モデル(Oki and Hirano,1970)によって、水質形成を含めた地下水流動モデルが構築されており、世界的に著名である。しかし、上記の作業過程において、このモデルの修正が必要であることが明らかになったため、新たな地下水流動モデルを構築した。 また、実際のシミュレーション時には、地層の透水性に関する定量データが必要になるが、本地域ではほとんど測定されてこなかった。そこで本研究では、温度検層時の注水試験データを用いることにより、有限要素法による逆解析法にて算出した。得られた透水係数は、明確な深度依存性を有しており、地質による違い(第三系と第四系)は見出せなかった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)