魚類の免疫機構に関与するサイトカイン、特にTNFおよびFasリガンドの機能解析
Project/Area Number |
04J12153
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
|
Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
黒部 智史 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | ヒラメ / サイトカイン / TNF / Fasリガンド / アポトーシス / カスパーゼ / 自然免疫 / 腫瘍壊死因子 / 遺伝子 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
本年度は、TNFおよびFasの細胞内情報伝達およびアポトーシス誘導に関与するカスパーゼ10遺伝子のクローン化を行なうと共にカスパーゼ10遺伝子発現プラスミドをヒラメ培養細胞へ導入し機能解析を行なった。クローン化したヒラメカスパーゼ10のcDNAは、全長2,282bpで、495アミノ酸残基をコードしていた。ヒラメカスパーゼ10は、2か所のDeath effector domain (DED)ホモロジー領域、LargeサブユニットおよびSmallサブユニットにより構成されていた。ヒラメカスパーゼ10の推定アミノ酸配列は、ヒトカスパーゼ10と全長配列で32.6%、Smallサブユニットで59.8%の相同性を示した。カスパーゼ10遺伝子は、ヒラメの14種類の臓器(脳、眼球、頭腎、心臓、腸、肝臓、筋肉、卵巣、白血球、表皮、脾臓、胃、後腎)の内、鰓、白血球、脾臓および後腎で強い発現を示した。その他にも、頭腎、心臓、腸、表皮および胃において発現がみられた。ヒラメカスパーゼ10のcDNAを真核生物発現用ベクター(pCI-neo vector)に組込んだ。構築した発現プラスミドをトランスフェクション法によりヒラメ胚由来の培養細胞(HINAE)に導入したところ、アポトーシス誘導能が認められた。これらのことより、ヒラメのカスパーゼ10はほ乳類のものと類似のアポトーシス誘導能を有していることが示唆された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)