Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究では,環境に対七て空気噴流を印加し,そのダイナミックな応答を広範囲にわたって取得することにより,広範囲の機械インピーダンス特性を測定する非接触インピーダンスイメージャについて取り扱う. 本年度は最終年度となるため,医療応用に特化して,1.センサシステム全体の小型化,及び,2.環境に埋め込んだ異物に対する検出性能の評価,の2点について研究を行った. 1.これまでに開発したセンサヘッドについて,ノズルを小型なものにすることで10mm以下に小型化し,コンプレヅサや電源,″電磁弁のドライバ等の機器を小型化することでセンサシステム全体の小型化を行った.結果としては,目標値である容積30%減を達成することができた.また,これまではセンサの測定において腫瘍かどうかを判別するのは人間の判断に任せていたが,今回新たに計測値め変化分をリアルタイムに解析して腫瘍の有無を提示できるソフトウエ'アを開発した.また,後述する動物実験によって肺の中の模擬腫瘍を検出できることを確認した.今後は,センサの滅菌対策などについて検討を行う予定である. 2.上述したセンサシステムを用いて動物実験を行った.実験は開胸した豚の肺を用い,豚の肺にビーズを埋め込んで模擬腫瘍として測定を行った.また,模擬腫瘍を埋め込む直径・深さのパラメータを様々に変化させて測定を行った.測定は8つの肺に対して計23例行った.実験結果より,医師がカンシを用いて腫瘍を探索する従来の方法では,検出可能な腫瘍の限界が直径/深さ=1の領域であったのに対し,開発したセンサでは直径/深さ=0.7程度の結果を得ることができることがわかった.今後は,埋め込む模擬腫瘍の硬さのパラメータを変化させて測定の個体数を増やすことと,測定後の肺の損傷程度を調べるために病理検査を行う予定である.また,現在人間での臨床試験に向けて準備を行っている.
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