Project/Area Number |
04J61610
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
河津 正人 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 胸腺細胞 / 転写因子 / 胎仔肝細胞 / 骨髄ストローマ細胞 / 白血病 / 細胞分化 |
Research Abstract |
Runx1(AML1)は白血病のt(8;21)転座の切断点からクローニングされた成体造血に必須の転写因子だが、近年T細胞分化における役割が注目されている。T細胞は胸腺内でCD4CD8ダブルネガティブ(DN)細胞からCD4CD8ダブルポジティブ細胞へ分化し、DN細胞はさらにDN1からDN4の各分化段階を辿るが、Runx1はDN2からDN3およびDN3からDN4の分化に重要であり、DN細胞でCD4発現を抑制する。マウス胎仔肝細胞をNotchリガンドのDelta like 1を発現させたOP9ストローマ細胞(OP9-D11)上で培養するとT細胞へ分化することが知られている。今回、Runx1欠損胎仔肝細胞をOP9-D11上で培養したところ、T細胞初期分化が阻害され、DN細胞でCD4が発現した。次にRunx1遺伝子および機能ドメインを欠損させたRunx1変異体をレトロウイルスベクターで導入したRunx1欠損胎仔肝細胞のT細胞への分化能を調べた。C末端VWRPYモチーフはコリプレッサーGroucho/TLEとの結合に必要だが、VWRPYを欠くRunx1変異体はDN2からDN3への分化はRunx1と同等に回復させたが、DN細胞でのCD4発現の抑制の程度はRunx1に比べ十分でなかった。コアクティベータとの結合に必要な活性化ドメインを欠くRunx1変異体ではDN2からDN3への分化もCD4発現の抑制も認められなかった。活性化ドメインはDN2からDN3への分化およびCD4発現の抑制に必要であり、VWRPYモチーフはDN2からDN3の分化には必要ではないものの、CD4発現の抑制に関与することが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)