Project/Area Number |
04J61640
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Research Fellow |
井田 和功 札幌医科大学, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | SYT-SSX / 滑膜肉腫 / 改変ペプチド / 腫瘍抗原ペプチド / 癌ワクチン / 第一相臨床試験 |
Research Abstract |
悪性軟部肉腫に対する治療法は、未だ確立されていない。近年、メラノーマを始めとした多くの腫瘍で癌ワクチン療法が行われている。我々は、滑膜肉腫に特異的に発現する転座遺伝子SYT-SSXに着目し、癌ワクチンの開発を計画した。まず、SYT-SSXのアミノ酸配列から、日本人に最も多いHLA-A24に結合モチーフを持つペプチドを4つ合成した。HLA-A24との結合親和性、CTL誘導能を検討した結果、腫瘍抗原ペプチドとして最も優れている転座部位を含むBペプチド(GYDQIMPKK)を同定した。今回、BペプチドのA24との結合親和性と免疫原性を高める目的で、A24との結合部位とされる9番目のアミノ酸を改変した4つのペプチドを合成した。改変ペプチドのA24との結合親和性を検討した結果、9番目のKをIに変えたペプチド(GYDQIMPKI;以下K9I)で最も強い事が分かった。BペプチドとK9Iを用いて、CTL誘導能をA24(+)滑膜肉腫患者15例の末梢血を用いて比較検討した結果、Bペプチドで7例(46%)、K9Iで12例(80%)で誘導可能であった。自己のB細胞に対して、K9I誘導CTLは細胞傷害活性を示さなかった。さらに、テトラマーを使い、ペプチド特異的に反応するT細胞の解析を行った結果、K9Iで誘導したCTLにおいてBペプチドに特異的に反応するT細胞の増加を認めた。過去の報告で、改変ペプチドで誘導したCTLで問題となるのは、正常細胞に対する細胞傷害活性とT細胞が認識する抗原部位が変わってしまう事である。本研究においてはこれらの問題点は認めず、より強力な腫瘍抗原ペプチドを同定する事ができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)