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断熱近似の特異点より生じるゲージ場を取り入れた化学反応動力学

Research Project

Project/Area Number 05227224
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionHimeji Institute of Technology

Principal Investigator

小泉 裕康  姫路工業大学, 理学部, 助手 (60240959)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords化学反応 / 断熱近似 / ゲージポテンシャル / 幾何学的位相 / 時間反転対称性 / ポテンシャル 曲面 / トンネル効果 / ヤン-テラ効果
Research Abstract

断熱近似により生じる幾何学的位相を2つの電子状態モデルで考察し幾何学的位相のもとになうゲージポテンシャルの一般式を得た.このゲージポテンシャルはトポロジカルな部分と磁気的な部分に分けられる.ゲージポテンシャルの系に対する効果としていままでにわかったことは以下のことである:
系が時間反転対称性をもつ場合,幾何学的位相を生じるには2つのポテンシャル曲面が交差することが必要である.この場合ゲージポテンシャルの磁気的な部分は0になり,幾何学的位相は+1または-1に限る.幾何学的位相が-1の場合,ポテンシャル曲面が交差点をまわる角度の変換に対して
V(〓+2pi/n)=V(〓),n〓2,n:integer
の対称性を持つとき,バイブロニックな基底状態は少なくとも2重に縮退している.幾何学的位相が+1の場合にはこのような基底状態の縮退はない.n=2,3の場合,この縮退した基底状態は等価なポテンシャル曲面の極小点の1つに局在したバイブロニックな定在波をもつ,この定在波は他の極小点へのトンネル効果による移行に対して安定である.
系が時間反転対称性をもたない場合,幾何学的位相は2つのポテンシャル曲面が交差しなくても生じる.この場合系が時間反転対称性をもつ場合にみられた縮退は存在しない.
幾何学的位相は系の時間反転対称性と深くかかわっている.時間反転対称性をもつ系に対して磁場をかけることによって,時間反転対称性をもたない系に変換できる.するとゲージポテンシャルの磁気的な部分があらわれる.磁場をかけることによって時間反転対称性をもつ系で見られたポテンシャル曲面の極小点の1つに局在したバイブロニックな定在波を不安定化させ,他の極小点へトンネル移行させることができる.これは外部磁場により,トンネル効果による化学反応を促進させることができるということを示唆している.

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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