Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 信太郎 電力中央研究所, 立地部, 研究員
井川 猛 地球科学総合研究所, プロジェクト部, 部長
宮内 崇裕 千葉大学, 理学部, 助手 (00212241)
浅沼 俊夫 千葉大学, 理学部, 講師 (50092028)
伊勢崎 修弘 千葉大学, 理学部, 教授 (60107943)
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Budget Amount *help |
¥9,200,000 (Direct Cost: ¥9,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥9,200,000 (Direct Cost: ¥9,200,000)
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Research Abstract |
地下深部の調査法としてもっとも有力なものは反射法地震探査であるが、既存の探査装置は巨大であるために、我国のように複雑な地形を有し,しばしば人口密集域を伴う活断層地域での調査には適切でない場合が多い。こうした現状を踏まえ、本研究では幅員1.5m以下の狭い道路でも自由に反射法地震探査を行なうことができる震源車の製作とその実用化を目指し,まず以下の諸事項の検討を行なった。 1)プロトタイプとする地球科学総合研究所JMI-200IIの長所,短所,問題点 2)日本の代表的活断層を探査する場合の地理的条件に適合する車両の様式と大きさ 3)車両に積載可能な油圧インパクターの最大エネルギー値 1)については、小型化のための基礎資料を得るため,平成5年8月,千葉キャンパス内で繰り返し作動テスト,受震テストを行なった結果がおおいに役立った。2)については、キャタピラ付きのクローラー車(いわゆるユンボ)が油圧装置が容易に利用できる利点も考慮し採用された。3)については,2,000〜2,500ジュールとなった。 ついで,基本設計,本格設計作業を行ない,油圧インパクターの製作,車両への搭載と艤装,及び震源同期システムを含む制御装置の設置へと進んだ。平成6年2月に仮製作が終了し,3月上旬再び千葉大学キャンパス内で新装置の作動テストと実際の反射法探査を実行した。その結果,油圧インパクターと車両の接合部,油圧伝達装置にやや構造的な疲労が蓄積する危険があることがわかった。これらを除けば,操作性,振動性において設計通りの機能を有していることが確認された。これを受けて,集中的に改良作業をほどこし,予定どおり3月中旬には小型油圧インパクターが完成した。
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