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ドイツ語史におけるシュタウフェン朝文学的共通語の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 05610405
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 独語・独文学
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

須沢 通  信州大学, 人文学部, 教授 (40040498)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords中世高地ドイツ語 / 宮廷詩人語 / 初期新高ドイツ語 / 言語地域 / 押韻語 / 言語平均化
Research Abstract

1.本研究では、まず、12世紀末から13世紀半ばまでの中世高地ドイツ語宮廷詩人たちの叙事詩、叙情詩をテキストに、方言的色彩の強い音韻、語形を有する単語が押韻語としてどのように使用されているかを調査した。この結果、彼らの押韻使用に統一性や共通性を見出すことはできないが、彼らが自分の地域語を基礎としながらも、他の言語地域とその言語の存在を意識し、それを押韻という整合性が求められる詩作上の技法にそれぞれの方法で反映させたこと、したがって、ここに、彼らの言語使用の一定の共通性を見出すことができることを確認した。
2.さらに、低地フランケン語圏のフェルデケの「エネイート」における言語使用について、押韻語を中心に調査した。その結果、彼が言語使用において自分のリンブルク方言、低地ドイツ方言を基礎としながらも、同時に上部ドイツ地方を含む高地ドイツ語圏の広い地域とその言語を強く意識したことが明らかになった。3.つぎに、上記の中世ドイツ語で扱った方言的色彩の濃い音韻、語形を有する単語について、15世紀の初期新高ドイツ語の各言語地域とその書房における言語使用の調査結果から、東上部および東中部ドイツ語圏の書房が他の地域の言語に対してより柔軟に対応し、これを、異なる語形の併用および優勢な語形の選択の形で自分の書法に積極的に取り入れたことを確認した。また、その後のルターが言語平均化を促進し、ドイツ語の標準語形成に至る一定の発展方向を確立したこと、彼の言語使用において東上部、東中部ドイツ語が重要な役割を果たしたことは今日の研究によって認められているところである。以上のことから、シュタウフェン朝宮廷詩人たちの、言語に対する基本姿勢が、その後の言語平均化の過程において継承され、発展していったことを指摘し、ここに彼らの言語から初期新高ドイツ語、新高ドイツ語に至るまでのドイツ語史における基本的な連続性をみることができる。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 須沢通: "ドイツ語史におけるシュタウフェン朝宮廷詩人語の位置づけについて" 信州大学人文学部・人文科学論集. 28. 67-77 (1994)

    • Related Report
      1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-03-31   Modified: 2016-04-21  

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