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中古品が競争におよぼす影響に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 05630036
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 経済政策(含経済事情)
Research InstitutionOsaka University of Economics

Principal Investigator

松岡 憲司  大阪経済大学, 経済学部, 教授 (40141668)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1993: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords中古市場 / 耐久財 / コースの推論 / 減耗 / 自動車市場 / 独占 / モデルチェンジ / 産業組織
Research Abstract

本研究は、同じテーマで助成いただいた昨年度の研究を発展させたものである。昨年度の研究では完全耐久財すなわち減耗しないという仮定の下で、企業が中古市場に対してどのような行動をとるのかを理論的に分析した。
しかし中古品が減耗しない、すなわち中古品と新品が完全に代替的であるという仮定は、中古市場の分析にとってはかなり強い制約条件である。そこで本年の研究においては、この仮定を緩め、中古品が減耗していく場合に企業が中古市場の存在を認めるのかそれとも禁止するような行動をとるのかどうかを検討した。
まずこの問題を理論的に分析した。理論的な枠組みは、MillerやBenjamin & KormendiあるいはLiebowitzなどによる従来の中古市場モデルに追加的な生産による効果、すなわち「コーチの推論」の効果を付け加えたモデルである。このモデルで減耗を考慮すると、次のような比較静学の結果が得られた。
減耗率の低いほど、すなわち耐久性がより高いほど、中古市場が新品市場に対して相対的に高い比重を占める。これは新品の販売に対する大きな競争圧力となると同時に、新品価格を引き上げることを可能とする。そこで独占的な市場構造の下で、企業は新品の販売を制限してでも、中古市場価格を高く維持しようという誘因をもつ。
このような理論分析の結果を、自動車市場についての計量分析で実証される。モデルチェンジの周期が短く減耗率の高い日本車が低価格でシェアを拡大するのに対して、周期が長い外国車の場合、たとえ円高になっても価格を下げるよりも、シェアを抑えて高価格を維持した方が企業の利益によりかなうと考えられる。この実証分析についてはデータの収集・整理まで済んでおり、計算結果が出しだい学会誌などの発表する予定である。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications

  • [Publications] 松岡憲司: "賃貸借の産業組織分析" 同文舘出版株式会社, 209 (1994)

    • Related Report
      1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-03-31   Modified: 2016-04-21  

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