Project/Area Number |
05640799
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
系統・分類
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Research Institution | The Japan Snake Institute |
Principal Investigator |
鳥羽 通久 日本蛇族学術研究所, 分類学研究室, 主任研究員 (40109856)
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Project Period (FY) |
1993 – 1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1994: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | ハブ類 / 分類 / 染色体 / 頭骨 / ハブ属 / 骨学 / 雄性生殖器の形態 / 鱗表面の微細構造 |
Research Abstract |
染色体の研究では、ビルマアオハブのように少し違ったW染色体を持つものはいたが、ヨロイハブのように形態がかなり異なるものでも、同じような核型を持ち、あまり差がでないので、これを使った分類は現状ではまだ難しい。そこで結局頭骨の形態を中心に、鱗表面の微細構造やオスの交尾器の構造などを加えて、系統を推定することにした。まずすべての点で最も他と異なっているのがヨロイハブで、外翼状骨-上顎骨の持続部の構造、毒牙、鱗表面の構造、鼻の小孔の位置など、ハブ類においては他に類縁を求めるものがない。マムシ亜科の中では最も原始的だと言われるマムシ属と比べても、際だった違いを見せることから、かなり初期に他のグループから別れて、独特の進化の道をたどったものと考えられる。インドシナからフィリピンまで広く分布し、現在1種とされているが、島によって色彩が大きく違っており、詳しい分類を行う必要がある。ヨロイハブ属におくのが妥当だろう。次にヒメハブ類が、少し違っており、いろんな点でマムシ属と他のハブ類との中間的な形態を見せる。これもヒメハブ属を設けるのに賛成である。次に問題になるのが、沖縄のハブを含むグループで、トカラハブ、サキシマハブ、タイワンハブが非常によく似ている。ジェルドンハブもおそらくここに入り、現時点でははっきりしないのが中国西部のT.xianchengensisである。この位置づけがはっきりしたら、このグループをProtobothrops属に置くことになるだろう。残りは狭い意味でのハブ属におくほかないが、T.puniceus、T.stejnegeri、T.albolabris、T.purpureomaculatus、T.sumatr anusなど、5つのグループは比較的はっきりしているが、残りの種の位置づけはいまだにはっきりしない。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)