Project/Area Number |
05650099
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Materials/Mechanics of materials
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Research Institution | Daido Institute of Technology |
Principal Investigator |
清家 政一郎 大同工業大学, 工学部, 教授 (60023008)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1993: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 実験的応力解析 / 弾性応力 / 箔ひずみゲージ / ニッケル箔 / すべり帯 / 変動温度 / 線形累積損傷則 |
Research Abstract |
ニッケル箔ひずみ計を変動する温度下で適用することを想定し、試験温度T=常温〜350℃の範囲で、温度差100℃の直線的な上昇・降下、階段状の上昇・降下、台形状の上昇・降下等を設定して、繰返し数N=10^4〜10^6の回転曲げ試験を実施し、基礎的な調査・検討を行った。その結果、以下のような結果が得られた。 1.一定のTにおいては、箔に疲労すべり帯を発生させる限界応力sigmapはNの増加とともに低下し、sigmap-logN関係(較正曲線)は直線で表される。また、一定のNに対するsigmapは、Tの上昇とともに低下する。 2.Tが直線的に上昇・降下する変動温度下の限界応力sigmacと繰返し数Nとの関係は、線形累積損傷則を適用すれば、一定温度下のsigmap-logN関係から計算によって精度よく誘導することができる。また、sigmacはNの増加とともに低下し、sigmac-logN関係は直線で表される。 3.Tが階段状に上昇・降下する場合には、高温側の繰返し数をNh≧3×10^5に取るならば、限界応力sigmatの値はNhに著しく影響されることが分かった。 4.Tが階段状及び台形状に上昇・降下する変動温度下の限界応力sigmatと繰返し数Nとの関係を線形累積損傷則に基づいて算定し、その値を実験値と比較して検討した結果、両者は十分な精度で一致することが分かった。 5.以上の結果から、温度変動が比較的緩やかで、温度の繰返し数Nの関数として表示できるならば、変動温度下の限界応力と繰返し数との関係(較正曲線)は、線形累積損傷則を適用することにより、一定温度下のsigmap-logN関係から計算によって精度よく推定できることが明かになった。
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