1980年代「自分史」ブームの社会的背景に関する実証的研究
Project/Area Number |
05710138
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | Urawa Junior College |
Principal Investigator |
濱 多寿子 浦和短期大学, 一般教育, 助教授 (50198793)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 自分史 / ライフヒストリー / ライフコース / 自己表現 / タ-ニングポイント / 社会史 |
Research Abstract |
1 1980年代における「自分史」ブームの実態を把握するために、自分史関係の出版物および自費出版された「自分史」等の資料調査をおこなった。またカルチャーセンターにおける自分史講座で参与観察をおこない、どのような人びとが「自分史」に関心をもっているのか、またどのような指導がなされているのかを調査した。 2 大阪の自費出版センターで所蔵する約三千冊の「自分史」のなかから、1980年代に出版された「自分史」を資料として分析をおこなった。「自分史」を出版した人の社会的属性や「自分史」に表現されたライフコース、「自分史」執筆の動機を中心に資料の整理と分析をおこなった。 3 「自分史」執筆者や出版関係者へのインタビューをおこなった。自費出版による「自分史」の作成のプロセスをあきらかにし、そこでモデル化された「人生の表現」を検討した。また「自分史」執筆者自身から動機や「自分史」をめぐる語りを得た。 4 以上のような実態調査と資料分析をもとに、1980年代の「自分史」ブームを社会学的に考察している。個人の人生をあらわす「自分史」は一見非常に個人的なレベルの営みであるが、実はさまざまな社会的な動向の背景と個人の「人生の表現」の社会的な定式化の影響を抜きには考えられないことをあきらかにしている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)