専用並列計算アーキテクチャによるブロック適応アルゴリズムの高速計算
Project/Area Number |
05750370
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
大石 邦夫 東京工科大学, 工学部・電子工学科, 講師 (90223718)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 適応信号処理 / 適応アルゴリズム / 直交射影行列 / LID分解更新法 / ブロック処理 |
Research Abstract |
データ数が限定される応用に適用可能で収束・安定性の優れた射影型ブロック適応アルゴリズムを基礎とした並列計算向き適応アルゴリズムを開発した.射影型ブロック適応アルゴリズムの演算に不可欠な直交射影行列の更新に,UD分解更新の懸念を用いて更新に必要な演算量を低減させたばかりでなく,更新手順が隣接した行列の要素の値を使用して対象とする要素を更新することができる並列計算向きであることを明らかにした.開発した並列計算向き適応アルゴリズムの安定・収束特性を計算機シュミレーションによって確認するため,計算機をプログラム作成した.計算機シュミレーションでは,32ビット浮動小数点演算方式で収束の安定性について調べた.その結果,収束特性が不安定であることが明らかとなった.開発した適応アルゴリズムの不安定性は,主に,フィルタ係数の大きさが突然大きくなることによって生じる.この減少を低減させるため,通常の平均2乗誤差にブロックトランスバーサル型フィルタの出力信号の2乗和を加えた評価関数を採用し,2乗誤差を最小にする最適なフィルタ係数を推定すると同時にフィルタ出力信号の2乗和も最小にして適応アルゴリズムを安定させる方法を提案し,有効性を計算機シュミレーションによって確認した.既に,これらの成果を報告書にまとめ,研究発表した.現在,並列計算の効率を高めることに有効なデータ通信方向可変並列計算方式の採用を前提とした構造可変型並列計算アーキテクチャを設計中である.また,研究会で,固定小数点演算方式を採用した場合の並列計算向き適応アルゴリズムの安定性について質問があり,計算機シュミレーション用プログラムも作成中である.このシュミレーションによって固定小数点演算方式を採用した場合でも適応アルゴリズムの安定性が確認されれば,構造可変型並列計算アーキテクチャについて報告書をまとめ,研究会で報告する予定である.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)