Project/Area Number |
05760115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
食品科学・栄養科学
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
倉掛 昌裕 福山大学, 工学部, 助手 (60234530)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | キトサン / キトサナーゼ / オリゴ糖 / CMCアーゼ / アビセラーゼ / アスパルギルス |
Research Abstract |
土壌より分離した2種の糸状菌、Aspergillus terreus K3およびAspergillus awamori K4のふすま麹式固体培養を行ったところ、0.23および0.08U/g‐branのキトサナーゼが得られた。より高活性のK3生産キトサナーゼの最適および安定pHは5付近および4から6付近で、最適および安定温度は60付近および50℃以下であった。この酵素を80%硫安塩析、脱塩後、DEAEセファデックスA‐50で精製したところ二つのキトサナーゼ活性区分、F1およびF2が得られた。F1はCMCアーゼ活性を、F2はアビセラーゼ活性を有し、それぞれセルラーゼのエンド型およびエキソ型に相当するものと推察された。これら酵素区分のキトサン分解性は異なり、F1では反応初速度は高いが反応進行とともに減少し、分解限界が4%程度となりグルコサミンおよび2糖と3糖のキトサンオリゴ糖の生成が認められた。一方、F2では逆に生成還元糖は反応とともに徐々に増加し、分解限界は11%程度となり、生成糖組成は2から6糖でありエンド型の酵素であることがわかった。これら二つの酵素区分を等量比で混合し反応させたところ、F2のみと同程度の分解限界となったが、生成糖組成(2から6糖)は異なり、F2のみで3および4糖がそれぞれ30%程度と多いのに対し、混合酵素では5糖が35%と最も多くなった。これら酵素区分混合比を変えることで生成キトサンオリゴ糖の組成を調整できることが推察された。 これら酵素区分の転移作用の有無については未確認であるが、キトサン分解反応にグルコース、マンノース、フルクトースおよびキシロースを加えこれら単糖へのグルコサミン転移性について検討したが、これら糖への転移反応は起こらなかった。
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